16日 12月 2024
本棚を変えイタリアの本を揃えてみました。いつか長靴型のイタリア沿岸の地中海を巡ってみたいです。選んだのは色んなジャンルの本です。今回料理本多めです。音楽の本も入れようと思ったのですがオペラは選集で聞く程度だし、イタロ・プログレもアレアを少し聴く程度なので、やめておきました。マネスキンというイタリアのバンドが流行っているとお客さんに教えて貰いました。ちょっとクイーンっぽいんですかね〜 1.『るきさん』 高野文子 日本の比較的平和な時代の話なのですが、主人公が最後にナポリに移住して炊飯器でご飯炊いてます。極右政権下のるきさんは?日本のえつこさんは? 2.『はじまりはダ・ヴィンチから』 布施英利 イタリアの芸術家で登場するのは他にカラヴァッジョ、ヴァンジ、スタジオ・アッズーロ。静岡のクレマチスの丘のヴァンジ彫刻庭園美術館が再開すれば行ってみたいです。 3.『人生の短さについて』 セネカ 茂手木元蔵訳 人生は短い、早く好きなことをしろと諭す小セネカ自身も、第5代ローマ皇帝ネロが暴君にならなければ、隠遁して著作活動をせず補佐役に追われていたかも知れないところがままならないですね。結局ネロに自害を申しつけられます。 4.『自省録』 マルクス・アウレーリウス 神谷美恵子訳 『グラディエーター』にも登場する第16代ローマ皇帝の箴言集。実際は暗殺されたのではなく戦地で病死。 5.『月と篝火』パヴェーゼ 河島英昭訳 ストローブ=ユイレの『雲から抵抗へ』を観て読んでみようと思いました。これ書いて死んだのだなと感じました。 6.『倦怠』A・モラヴィア 河盛好蔵、脇功訳 モラヴィアはこの作品の他にも映画『軽蔑』『暗殺の森』の原作を書いています。 7.『ヌメロ・ゼロ』ウンベルト・エーコ 中山エツコ訳 エーコの遺作、陰謀と情報の渦に巻き込まれるの巻。正しい判断難しいですが情報の伝達には命令的な側面と妖怪的な側面があると思っておいた方がいいでしょうか。 命令されて、お化けになりたい? 8.『供述によるとペレイラは・・・・・・』アントニオ・タブッキ 須賀敦子訳 これもファシズムに直面する怖い話です、舞台はポルトガル。日本でもかつてあっただろう物語。全ての章が「供述によるとペレイラは」で始まります。ということはペレイラが嘘をついているところもあるかも知れませんね。 9.『月を見つけたチャウラ』ピランデッロ 関口英子訳 こちらもタヴィアーニ兄弟の映画で知りました。読むものに形や運動をイメージさせる書き方があると思います。語られる話は少し可笑しかったり、悲惨だったりが、ばらばらに時に同時に現れる。まれに救いやどんでん返しも。私たちの人生の一局面と同じでしょうか。 10.『神を見た犬』ディーノ・ブッツァーティ 関口英子訳 所々に出てくる神学的なところは馴染みにくさもあるでしょうが、それを信じてる人の物語として読めると思います。「マジシャン」は友人が途中から言いすぎたと思い友情を保ちに来たと取ることも出来るでしょうか。 11.『本に読まれて』須賀敦子 ここではイタリアの文学をはじめ外国の作家も多く語られてます。タイトル素敵ですね、本が自分を照らし出す。タブッキの興味深い変奏について語られてます。 12.『皿の中に、イタリア』内田洋子 市井で語られるぶっちゃけ話が生々しい。イタリア料理も話が弾む料理なんでしょうか。 13.『永遠の映画大国 イタリア名画120年史』古賀太 ここではさらっとしか紹介されて無いですが、ロルヴァケル監督の作品が色んなイタリア映画のハイブリッドとして出てきたのかなという印象です。『グラディエーター2』公開中ですが、これも大きくはイタリア映画でしょうか。 14.『パゾリーニ・ルネサンス』大島渚他 大野裕之編集 映画は随分観ましたが、この本にパゾリーニの詩も紹介されていて、いつかまとめて読んでみたいと思ってます。映画作家の理論だけが優れているということでは無いのでしょうが、パゾリーニの映画理論は作ったことがある人の意見でもあるのでしょうね。場面がセリフと違う意味になったり、記号やポエジーが溢れて世界が別の意味を持ち始めることありますよね。時には世界を変える力が宿ったり、亀裂が走ったり。 15.『ゲーテ イタリア旅行 を旅する』牧野 宣彦 ゲーテの『イタリア旅行』長いので読んでいません。これはその旅路を追った原著からの抜粋と写真が多く載った本と旅の読み易いガイドブックです。 16.『The Third Paradise』Michelangelo Pistoletto 古着と女神の作品などの代表作も含まれているアンソロジーかと思い購入すると、全て∞の真ん中に○を足した形のシリーズ作品ばかりでした。 17.『ローマ世界の終焉 ローマ人の物語XV』塩野七生 著者の意向と離れますが、やはりここを読みたい。大きく見てみると侵略と権力争いと悪政の側面が強くなれば、帝国も滅びるのが当然というところでしょうか。今に当てはまる部分もあるでしょう。日本でもありがちですが暴力と権力争いで勝ったものを奉るという社会・・迷惑だと思った方がいい。アウレーリウスの一時期がまだマシだったというだけの話。 18.『ローマ永遠の都一千年の発掘物語』 これは滅んだ後の話ですね。遺跡は帝国の歴史考察資源と観光資源になりました。 トランプ次期大統領は環境破壊を止めない方向みたいですね、戦争は本当に止められるのでしょうか。ロシア・ウクライナ戦争はすぐに止めるのは困難でしょうから、まずアメリカが支援しているイスラエルのガザの人々の虐殺や、周辺国への侵攻を止めないといけない。アメリカとドイツがイスラエルに支援してる武器で虐殺や爆撃、侵攻が行われています。ハリス候補がイスラエルに対して「今のまま」攻撃を続けるなら軍事支援を止めるともし言っていたら、大統領選に勝てただろうか、だが彼女はそう出来なかった、トランプはどうだろうか。共に地獄へ道づれとなるのだろうか。これらの地域で多国籍企業がエネルギー開発を進めるかどうかも注目しておかないといけないでしょう。
19日 2月 2024
本棚の本を変えました、今回は映画/映像についての本です。 ほぼ個人所有の本ですが、新たに買って加えた本の3,500円ほどを書籍代として計上しています。 選んだのは以下です、映画についての本が多くなりました。...
21日 8月 2023
1.みんなの作りおき日記 SE編集部 2.カフェの扉を開ける100の理由 川口葉子 3.団地のはなし 東京R不動産 4.アースダイバー 中沢新一 5.ひとり呑み 浜田信郎 6.戦後詩史論 吉本隆明 7.田村隆一詩集 8.鮎川信夫詩集 9.時に岸なし 岡田隆彦 10.聖-歌章 稲川方人 11.ブレヒトの詩 12.映画の魅惑 ジャンル別ベスト1000 安原顯編集 13.仁義なき映画論 ビートたけし...
04日 7月 2023
山田勇男さんの日記映画は近年多くDVD化されてるのだが、前回に続きそのもう一本の新たな作品の選定と解説を書かせていただいた。 DVDのタイトルは『日々随想』というもので、そのタイトルからもお分かりのように山田さんの個人映画の中でも日記映画の要素の強いものを選んだ。 収められた作品は8本、 『HINA』1987/8mm/3分 『美の記憶』1988/8mm/10分...
20日 2月 2023
また少し季節外れの記事なのですが、秋に富士宮市の「山の読書室/虹ブックス」に行って来ました。 https://kougeisha.net/?page_id=1141...
20日 2月 2023
寒い日もありますが、花粉も飛び始めましたね。 本棚の本を変えました。今回は短い話の本です。 小説、物語、文学、エクリチュール、一部は話された物語ですね。...
05日 1月 2023
近年は恒例になってるのですが、夏の終わりに尾道市因島の祖父母が住んでいた家に一週ほど滞在してました。...
26日 9月 2022
本棚の本を替えました。 こう揃えると鬱陶しいと思う方も居るかも知れませんが、自費で買ったもので自費で追悼です。 僕の世代はてらいなくゴダールの映画普通に面白いと思って観てた映画好きが多かったように思います。 ゴダールの死因は自殺だったようです。...
09日 5月 2022
お客様の三浦可栄さんのコンサートのお知らせです。 「麦秋至コンサート」と題されていて梶が谷であるようです。 http://yoshiemiura.com/muginotoki/ 麦秋至とは秋ではなく七十二候の5月31日~6月4日のあたりのことを指すみたいです。 三浦可栄さんは北海道ご出身の琴の演奏家で教室もやってらっしゃる方です。...